プロフィール
フルート、フラウト・トラヴェルソ奏者、
ドイツ語通訳、翻訳者
【略歴】
愛知県出身。6歳でピアノを始め、12歳でフルートを始める。
2006年、名古屋芸術大学音楽部器楽学科を首席で卒業。2007年に渡独し、デュッセルドルフ・ロベルト・シューマン音楽大学に入学。2010年に同大学を卒業し、ディプロマを最優秀で取得。2012年同大学で室内学科を審査員満場一致の、最優秀賞を受賞し卒業。2012年DAAD(ドイツ学術交流会)2012年から2015年までドイツメニューイン音楽財団の奨学生。フルートを勉強する傍ら、在学中より18世紀バロック時代の演奏習慣や、古楽の演奏に興味を持ち、エッセン・フォルクヴァンク芸術大学の古楽科に入学し、同大学のマスター過程を終了した後、さらなる探求心からフランクフルト音楽・舞台芸術大学でトラヴェルソ・フルートにキーがついた、多鍵フルートを専門に勉強し、優秀な成績で卒業。
ドイツ語では世界で最も権威のある「ゲーテ・インスティテュート」のドイツ語検定C1(上級レベル)を取得、C2(最高レベル、母国語レベル)を終了し、翻訳活動も積極的に行っている。
これまでにフルートを上田花奈、高木直喜(元セントラル愛知交響楽団奏者)、ミヒャエル・ファウスト(ケルン放送交響楽団首席奏者)、室内楽を依田嘉明、G.F シェンク、A. ゼーバルト、ミヒャエル・ファウスト、ピッコロをウド・メアテンス(ブッパタール交響楽団ピッコロ奏者)に師事。
フルート・トラヴェルソをマンフレード・ツィンマーマン、ミヒャエル・シュミットカスドルフ、カール・カイザーの各氏に師事。
【演奏歴】
名古屋芸術大学在学中、同大学主催の室内楽の夕べ、定期演奏会、卒業演奏会に出演。
2006年、ヤマハ主催の管楽器新人演奏会、第76回読売新人演奏会(東京文化会館)、名古屋笛の会主催のフレッシュコンサートに出演。セントラル愛知交響楽団のエキストラとして研磨を積む。
2011年、室内合奏団「アクロアマ・アニマータ」にソリストとして招かれ、日独交流150周年記念として、東京、横浜、京都、徳島の各地で演奏し、好評を博す。同年、在デュッセルドルフ領事館主催の天皇記念レセプションにて演奏。
2012年以降、ケルン・ギュルツェニヒオーケストラ、ゾーリンゲン交響楽団など、ドイツを代表するオーケストラのエキストラ団員として多数演奏会に出演し、研磨を積む。
2015年、トルコ、イズミールで開催されたバロックフェスティバルに出演。
2023年までドイツのデュッセルドルフに拠点をおき、モダン、古楽器共にドイツ国内、オランダ、ベルギー、スイスなどヨーロッパ各地で意欲的に演奏活動を行うほか、バロックオーケストラ「コンチェルト・ロワイヤル・ケルン」のメンバーとして受難曲、カンタータ、オラトリオ等の演奏会に多数出演。室内楽の活動では、リュート、サルテリオ、フルートからなる室内アンサンブル「le sourire gracieux」、トラヴェルソ2本と通奏低音からなる古楽アンサンブル「La Cantonnade」を結成し、各地で演奏会を行い、18世紀バロック時代のフルートのためのレパートリーを広める活動を行う。ブリュージュ国際フェスティバル、ユトレヒト古楽フェスティバルなど様々な国際音楽祭に出演。2023年6月に活動拠点を東京に移し、積極的に演奏活動を展開している。
【レコーディング歴】
古楽器オーケストラ、コンチェルト・ロワイヤル・ケルン(ドイツECHOクラッシック賞受賞)のソロフルーティストとして、またシモンマイールアンサンブルのフルート奏者として、NAXOSのレコーディングに携わる。
2022年、南ドイツのレーベル「TYXart」より、J.F.クラインクネヒトの2本のフルートのためのトリオソナタ(世界初録音)をリリース。
2023年、レコード芸術2023年3月号でクラインクネヒトのCDが輸入盤CD「今月の特選盤」に、同年5月号でも日本版で「今月の特選盤」選出される。
【主な講習会歴】
ハンス・ゲオルク・シュマイザー、A・アドリアン、ヴァンサン・リュカ(パリ音楽院教授、パリ管弦楽団首席)、D・ウルフ・シャーフ、バリー・ハーゼ、フェリックス・レングリ、レナーテ・グライス・アルミン、ヘンリック・ヴィーゼ、M.M.コフラー、エマニュエル・パユ(フルート)、ベンジャミン、プラグ(ピッコロ)、バルトルト・クイケン、マルク・アンタイ、マーティン・ロット、レイチェル・ブラウン(フラウト・トラヴェルソ)、各氏のマスタークラス終了。
意欲的に演奏活動をする傍ら、音楽指導者として20年以上の経験があり、フルート、ピアノ、リコーダーなど、さまざまな楽器やリトミック、ベビーコンサートなど、幅広い音楽分野で後進の指導を行っている。また、ドイツ国内で音楽学校での講師経験もあり(Flott Finger ( Krefeld)、Realschule Düsseldorf、Musikschule Kaiserswerth、Musikschule Willich 、Musikverein Erkelenz等)、ドイツ語での指導が可能。特に幼児音楽教育では、ドイツの音楽プログラムに基づくカリキュラムを使用し、リトミック教室を定期的に開催している。これまでの指導実績には、コンクール(Jugend Musiziert)での1位入賞者や州大会出場者を多数輩出。現在は川崎市(溝の口駅から徒歩10分)、東京都内の音楽スタジオで後進の指導にあたっている。